あの崖飛べば青い空
先日買った『サクリファイス』をやっと読んだのですが、色々考えさせられました。
- 作者: 白倉由美
- 出版社/メーカー: スケール
- 発売日: 1989/11
- メディア: 単行本
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どっかで見かけたのですが、『白倉由美が今の萌えブームの原点を作った』っていうけどそれは間違ってないと思う。
いまはもういない少女のことを
僕たちは語ろうと思う
彼女の長い髪
その夢に残す指と声
それは、はじめて手にした永遠だった
シシリア島に降る雪のように
実体のない記号としての少女達は
世界で一番美しい水死体とともに
深い森の奥にすむ。
そしてくりかえしあの頃を語りそれを
夢にみながらも
もう二度とかえってはこれない。
失われた僕たちの少女と
殺されてゆく子供たちで
世界はうまってゆく。
漫画の技術云々は拙いものがあると思うんですが、でもなんかどうしても惹かれてしまうのはそれだけの『何か』を持っているという証拠なのかなとも思いました。
何気に出来ることなら映像とかで見てみたい気もする・・・というか、機会があるなら是非読んでほしいです。
古い出来事の話かもしれないけれど、根底に流れてる思いは普遍のものだと思うのです。