その跳ねた髪の毛の彼女へ。

私と2011年9月16日に生まれた娘さんとの生活を徒然と。

あの崖飛べば青い空

先日買った『サクリファイス』をやっと読んだのですが、色々考えさせられました。

サクリファイス

サクリファイス

やっぱりなんか感じたのは、女の子可愛いよねーとかもあるのですが・・・この人の持つ『言葉』が凄く好きなのかもしれない。
どっかで見かけたのですが、『白倉由美が今の萌えブームの原点を作った』っていうけどそれは間違ってないと思う。

いまはもういない少女のことを
僕たちは語ろうと思う


彼女の長い髪
その夢に残す指と声
それは、はじめて手にした永遠だった


シシリア島に降る雪のように
実体のない記号としての少女達は
世界で一番美しい水死体とともに
深い森の奥にすむ。
そしてくりかえしあの頃を語りそれを
夢にみながらも
もう二度とかえってはこれない。


失われた僕たちの少女と
殺されてゆく子供たちで
世界はうまってゆく。

漫画の技術云々は拙いものがあると思うんですが、でもなんかどうしても惹かれてしまうのはそれだけの『何か』を持っているという証拠なのかなとも思いました。
何気に出来ることなら映像とかで見てみたい気もする・・・というか、機会があるなら是非読んでほしいです。
古い出来事の話かもしれないけれど、根底に流れてる思いは普遍のものだと思うのです。